Chipped Chocolate Cake

ひとりごとの小屋ん中

一番最初の記憶

 

 

みなさんありますか。

 

自分の一番最初の記憶。

 

 

私の場合、ベビーベッドの中で天井に吊るされているやつを見上げながら

「ここはどこだろう」

「なんていうところに来てしまったんだろう」

 

 

と思った記憶ですね。

 

一瞬だったけどはっきりその瞬間を覚えています。

 

天井からぶら下がるベビー用品、調べてみたら「ベッドメリー」と言うらしい。へー。

オルゴール機能が付いていたと思うので、流れていた曲も覚えています。

が、鼻歌は歌えるが曲名は知らない。電話の保留で流れていたような気もします。

 

 

その時はひいじいちゃんが90歳近くで生きていました。

青い縞模様の寝巻きの紐を緩く締めて羽織っていて、常に肌着が見えているノッポなおじいちゃんでした。

また側頭部にしか髪の毛がなかったので、後光のように茶の間の明かりが彼の頭にさしている訳ですね。後光の差したシワくちゃの黒い顔、ベビーベッドを覗く逆光の影。

 

その印象が私の中でのひいじいちゃんでした。

 

「ここはどこだろう」

「なん(てとこに)(でここに)来てしまったんだろう」

 

はっきりと、突然ですが脳みその中にそんな思考が現れました。

おそらく産まれて数ヶ月で言葉をまだ知らなかったはずなのにです。

ただただ、言葉にならない「???」

っていう感じでしょうか。

 

その時茶の間にいたのがひいじいちゃんだけだったので、そう思ったのかもしれませんが、ああ、ひいじいちゃんなら知ってるかな、と思いました。あの時ひいじいちゃんに、「ここがどこか知ってる?」と聞きたかったです。

なんか知らないけどね。

でもやっぱり不思議に思っているのでいっぱいいっぱいでした。

だって言葉を知らなかったから。

 

ほんの一瞬でその思考はどこかへ行って、そのまんまです。

もし輪廻転生や前世なんていうものがあるとしたら、その時に、私と、私になる前の誰かの魂みたいなものが、私の中に混在していたのではないでしょうか。

その思考が消えたあの瞬間に、私になる前の魂も消えたんだと思います。

 

最近までそういう感じで納得していました。

その時の映像を今でも時々思い出します。音も付いてきます。

 

 

 

最近、近藤聡乃さんの「不思議というには地味な話」を読みました。

 

その中に、

「よく遊んでいた子達と記憶が混じってしまった可能性」

「よくあった状況にいる人たちと記憶が混じってしまった可能性」

 

というフレーズが出てきたのです。

 

 

あああ!なるほど!

納得です。

 

いや、違うような気もします。

でも、もしかしたら、

 

妹のベビーベッドを覗いていた私や、私のベビーベッドを覗いていた兄や、茶の間によく座っていたひいじいちゃんと記憶が混じった可能性

 

あるような気がしないでもないような。

 

それにしては変だよな。

「なんでここにいる」という感覚なのでね。

 

 

 

 

 

 

どうでもいい話でございました。

 

 

 

 

 さあさあ、

 

 

本日ですが、やっと内定を頂いきました。

やはり貯金はほぼそこをついてしまったのですが、

なんとか感とか生きながらえそう。

 

小さな部署みたいだし、

何かひと風吹かせてやろうかなとも思うのですが

とりあえず今日明日は祝杯をあげて、来週からまた頑張ろう。という

 

 

 

 

そんなこんなです。

 

 

 

 

 

路地.